井戸の底で実験室

天才になるという欲望を挫折したので、凡人として生きる方法を模索している。

なんでもない日 1

 今日の夕飯は焼きビーフンだった。

 千一夜物語をちびちびと読み進める。しかし満員電車の中で読む本ではない。

 

 職場は忙しかった。3人しかいない私の部署、全員が常に仕事をしていた。人がひっきりなしにやってきて、半数はマスクをつけていた。みんな、喉をやられているようだ。マスクマンたちに話しかけるとき、体を労わる声をかけるべきか、喉を労って喋らせないべきか、いつも悩む。

 

 上司が肩を痛めていたようだが、冬で冷えたのが効いているのか、それとも土曜日の一部の部署の引っ越しで何かやったのだろうか。